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映画 ペコロスの母に会いに行くから考える「忘れてしまうこと」との向き合い方

思い出は永遠に心の中にある。


私たちは日々多くのことを経験し、 そして多くのことを忘れていきます。


けれど、忘れることを気にすることは それほどありません。


なぜならば、本当に大切なことは憶え続けているから。


けれど、もし大切な思い出や、 大切な人が誰かすらも分からなくなってしまったら?


本人はどう向き合うか。

そして、家族はどう向き合うか。


今回ご紹介する映画 「ペコロスの母に会いに行く」は そんな、「忘れてしまうこと」と向き合う全ての人に 温かい気持ちで向き合う在り方を教えてくれる作品です。


親が認知症になって、どんな風に関わっていいか考えているあなたに。


忘れたくないことも忘れてしまう人がどんな風に生きているのか。 その一端を知りたいあなたに。


どれだけ忘れようとしても忘れられない思い出は何か。 振り返ってみたいあなたに。


ぜひ、観てほしい作品です。


1.映画 ペコロスの母に会いに行く あらすじは?


神経質だった父を亡くし、10年が経った頃、 母のみつえに認知症の症状が出始めていました。


受話器を取らない。勝手に家の外に出ない。

色々な約束事を決めておくけれど、 すぐに忘れてしまいうまくはいかない日々を過ごしていました。


そんなある日、家の中に汚れた下着が大量に隠されていることを 見つけた息子。


ケアマネージャーから、認知症の進行を改めて指摘され、 グループホームに入所させるかどうか。悩みを深めていきます。


一方、認知症が進んでいる母のみつえは、 思い出を振り返る時間が増えていきました。


はげちゃぴんの頭をしている息子のことは何とかわかる。

けれど、分からないことがどんどん増え、不安になりながら、 思い出の人たちとの関わりを懐かしみ、童謡を歌ったり、手紙を 書いたりする母みつえ。


そんな母の姿を、できる限り温かく見守ろうとする息子との関わりが 描かれる本作。


つい、怒りたくなってしまうことが色々起こる毎日ですが、 そんな中でも穏やかに過ごしていこうとする息子の姿。


介護をする息子として、自分だったらどう関わりたいか?を 改めて考えさせてくれる作品です。


現在AmazonPrimeにて視聴が可能です!


Prime会員であれば、無料で観ることができますよ。 http://www.amazon.co.jp/dp/B00MEZ9NMK


2.どのように忘れてしまうことと向き合っていくか?

自分の母が、息子のことを忘れてしまったらどんな気持ちでしょうか。


頼りになる親だと思っていたのが、 頼られる親になっていく姿をあなたはどんな風に感じるでしょうか。


あれも、これも忘れてしまうためにうまくいかないことだらけ。

そんな中、どのように関わっていきたいと願うのでしょうか?


この作品では、 「失っていくものに目を向けるか?」 「残されたものに目を向けるか?」 によって大きく見方が変わる作品だと感じています。


もし、あなたが色々なことを忘れていく親との向き合い方を考えたいなら 「みつえの中に残るみつえらしさはどこだろう?」 と考えながら観てみるといいかもしれません。


失っていくことばかり考えるのは寂しいですし、つらいものです。

けれど、全てを失くしているわけではない。

そんな瞬間を感じ取ることができれば、 優しくあり続けられるかもしれません。


ぜひ、この映画を通して、考えてみてくださいね。


3.最後に

そういえば、最近、親(祖父母)と会っていないな。


この記事を読んで、そんな風に感じられた方がいられたら、 ぜひ会ってみてください。


もしかすると、以前の知っている親(祖父母)とは違った姿と 出会われる方もいるかもしれません。


どう関わっていいんだっけ?と困られたら、

ぜひ、今回ご紹介した作品  「ペコロスの母に会いに行く」を観てみてください。


ぼけちゃったり、忘れちゃったりしていることが多いけれど、 親は親、祖父母は祖父母だよね。


そんな風に考えられる瞬間がきっと得られると思います。


素敵な人と人との出会いに繋がりますように。

そして、素敵な映画との出会いに繋がりますように。


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それではまた。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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