映画 メイド・イン・バングラデシュは私たちに何を教えてくれたのか?



先日、2022年5月現在上映されている映画「メイド・イン・バングラデシュ」を鑑賞しに行きました。


衣服の縫製工場で働く女性たち。

工場長の理不尽な要求にしぶしぶ従い、賃金の未払いがないだけマシだよねとお互いに支えあう。


作っている衣服は、日本で1枚1000円で買うことのできる有名メーカーのTシャツなど。


本作の主人公はそんな環境の中で生きる一人の女性に焦点を当てた物語でした。


工場火災が発生し工場の都合で休むことが決まったにもかかわらず、賃金の保障もしてもらえない。


家賃の支払いが滞り、支払うことすらままならないのに、恋人は仕事を探すことに真剣になり切れていない。


そもそも、田舎にいた13歳の時に40歳の男と結婚させられるのが嫌で飛び出してきたと話す主人公。


女性の扱いについて、あらゆる前提の違いを感じさせてくれる本作は私たちに「働くこと」・「生きること」を考えさせてくれた作品だったと思います。


今、どこで上映されているのかは、以下のサイトも参考にどうぞ。 https://eiga.com/movie/96392/


1.低賃金・賃金未払いの可能性が高い中、なぜそんな場所で働くのか?

いくら低賃金であったとしても、ここに住み続けるためには辞められない。

この言葉は、日本であっても聞いたことのある言葉だと思います。


田舎には戻れない。頼る先もない。

そんな中、何とかしてここにいるためには、多少の理不尽も受け入れるしかない。


好きな人と一緒にいたい。田舎に帰れば、結婚する相手を選ぶ自由もなければ、自分の意志を押し通すことすら難しくなるかもしれません。


誰と関わるか。どこに行くか。

そんな「自由」を守るためには大きな壁が立ちはだかっている。


私たちが「当たり前」に行っていることの多くが「当たり前でない」環境に身を置いた時に、どう生きるのか?を考えさせてくれることは間違いないと思います。


2.全て工場長が悪いのか?

馬車馬の如く深夜まで働かせ、空いたスペースで寝ておけと言い放ったくせに、扇風機すらもったいないからと電源を落とす工場長。


労働組合を立ち上げようとする不穏な動きがあれば、脅しによって防ごうとする工場長。


雇用される側からすれば、悪人にしか見えない工場長。

だが工場長もまた、グローバル企業からの依頼に応えなければ見放されてしまう苦しい立場に立たされていました。


無駄の削減。徹底した効率化。 縫製工場で働く女性たちは、付け替えの利くパーツの一種でしかない。


こうした人間的ではない人への扱い方が加速していく背景に、工場長の意志だけが影響しているとは考えきれないものでした。


問題を起こさないように。工場長の上司に目を付けられないように。


管理職というポジションの意義が「言われたことを言われたとおりに行うこと」になった果てを感じています。


しかし、こうした管理職のポジションのとらえ方は、日本でも他人事ではないように思いますね。


なぜ、こうなってしまうのか?管理職自身としてどう対応していけるのか?労働者側としては、どんな向き合い方があるのか。


そのヒントがこの映画には散りばめられているのではないでしょうか。


3.ルール違反もルールを知らなければ指摘はできない

過酷な労働環境で働かせることができる背景には、この人たちだからという理由も存在していました。


法律について学ぶくらいなら、映画を観に行きたい。 子どもと一緒に関わる時間を減らしてまで、やることなの?


こうした言葉には、聞き覚えもあるし、言い覚えもあります。


日本に住む13歳の子どもたちがバングラデシュで13歳で結婚できることに対してどんな風に感じるだろうか? 好きな人と結婚するのではなく、親に決められた人と結婚することにどんな意味があるのだろうか?

女性の取り扱われ方に対して、感じることは?


周りに知っている人がいなければ、考えるきっかけが得られない環境がそこにはあるのかもしれません。


でも、こうした環境は、程度に差はあれど日本に住む私たちでも同じことが言えるのではないでしょうか?


本当にルール違反なのか分からない。だから我慢をしているんだ。

ルール違反じゃないと国のルールにはなっているけれど、本当はおかしいのではないか?


疑問に感じることはあっても、一人で解決できることは少ないでしょう。 そして、相談できる人はもっと少ないのではないでしょうか。


私だったら?僕だったら?と思い浮かべながら観ることで、気づくこと、考えることの多い作品だと感じていました。


4.最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


映画を観て、考えたことをアウトプットする。

もちろん、異なる意見があることも承知しておりますし、ネタバレを避けるため、やや抽象的な表現になっていることも否めません。


ですが、まだ映画を観ていない方にとって、 ちょっと観に行ってみようかな。というきっかけに繋がれば幸いです。


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それではまたお会いしましょう。